2019年ラリー・モンテカルロ・ヒストリーク参加記

自動車遊び追求人 星埜通夫

団塊の世代の私にとって、モンテカルロ・ラリーは1960年代(自分年齢でいえば中高校生時代)のBMCミニ、ポルシェ911、アルピーヌA110が雪のチュリニ峠で豪快にドリフトしている、憧れの、でも別世界の出来事でした。

 その後自動車会社に就職、自動車の「企画」・「開発」・「生産」・「販売」関連の仕事を経験、定年を機会に会社時代にできなかった「自動車遊び」の模索を始めました。そんな時、東大工学部の草加先生から「サポート・ドライバー募集」のお話を聞き、これは良い機会と手を上げた次第です。サービス隊の移動を補佐する役割です。

 10年位前からラリー・モンテカルロ・ヒストリークに東大チームがレビンやダットサンZの参加の話も聞いていましたが、まさか自分自身が直接タッチできることになろうとは思っておらず、機会を下さった皆様に感謝。

 東大チームは東大工学部有志とホンダテクニカルカレッジ関東の学生さんを核に、多くのスポンサー企業のサポートで成り立っています。チーム賞を意識して、本年は全体で6台での参加になりました。往年のパリダカの王者を筆頭にラリー界では有名な方ばかりです。

 港での競技車受け取り、ポール・リカーロ・サーキットでの車両整備、ラリー期間中のサービス・チーム移動とサポート・ドライバーとして参加させて頂き、憧れの雪のチュリニ峠も経験する事が出来ました。北仏での経験から「英語で何とかなるわい」と高を括っていましたが、南仏は英語拒否文化!苦労させられる事に。

  ラリーそのものは約1週間、各参加車が選択したヨーロッパの7つのポイントからアルプス山中の集合場所へ集合する「集合レグ」とアルプス山中を走り回る全車「共通レグ」で構成され、指示速度に差が設けられた高速クラス・中間クラス・一般クラスで戦われます。

<ラリー日程>

Date

     

01/30

 

出発地別集合レグ

アテネ(1497km)・グラスゴー(2149km)出発

01/31

 

ハンブルグ(1165km)・ミラノ(840km)・バルセロナ(928km)・ランス(940km)・モンテカルロ(729km)出発

02/01

 

ビュイ・レ・バローニ集合

02/02

   

義務ルートRZ-1(49km)・RZ2(22km)

02/03

   

RZ3(57km)・RZ4(49.40km)・RZ5(25km)・RZ6(22km)

02/04

 

共通レグ

RZ7(18km)・RZ8(29km)・RZ9(21km)・RZ10(24km)バンス泊

02/05

 

RZ11(29km)・RZ12(27km)・RZ13(15km)・RZ14(35km)・RZ14(35km)・RZ15(20km)モンテカルロゴール

02/06

 

表彰式

 

<集合レグ>

<共通レグ>

  ラリーが始まってみれば1960年代にタイムスリップ。当時ラリー仕様風のミニ・ポルシェ・アルピーヌが目の前を走って行く!記憶に残るフォード・エスコート勢、TR3/4のトライアンフ勢、ヒーリィー/スピットファイヤーのBMC勢、HF/ストラトスのランチア勢、アウトビアンキ等のミニカー勢、非力なシトロエン2CVやバブルカーに近いモデルまで、タダタダ写真を撮りまくりました。

<集合レグ : モナコ出発>

サービス・ポイントでは近くにポイントを設定した他チームに図々しく近づきサービスカーの中を覗いたり、話を聞いたり、写真を一緒に撮ってもらったり。

<我チームサービス風景>

  印象的だったことは参加車両の仕上がり!しっかりとお金をかけているらしく、レース装備の取り付けも美しく、エンジンなどもとても50年前の車とは思えない音。ラリーコンピューターの類もしっかりと開発されていて感心しきり!サービス・ポイントのサービスも給油とタイヤ交換程度、ラリーと言うのは事前準備が本当に大事だと再確認。

<他の参加車サービス風景>



ホンダカレッジの皆さんの神がかり的なリペアで何とか全車ゴールすることが出来た我がチーム。

 多数のエントラントにとってはラリーは遊び、ゴール後ボンネットの上にシャンパングラスを並べたり、だべったり楽しい雰囲気いっぱいです。それにしても参加者のタフなこと!

こんな車が一生懸命走る!うれしくて仕方ありませんでした。

ゴール後、日本ラリー界のレジェンドの篠崎健次郎さんに握手をして頂いたり、モナコからエザまで篠塚ランサーを運転させてもらったり、これまた感激でした。

ありがとうございました。

 

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