世界自動車博物館巡り 25(グッドウッド・リバイバル2/4)

自動車遊び 追求人  星埜 道夫

person in pursuit of the pleasure of the car

筆者紹介

星埜道夫

略歴

1948年7月生      横浜生まれ 本籍:東京都

0歳~5歳         東京都町田市在住

5歳~中2         埼玉県さいたま市在住

中3~高3        栃木県宇都宮高校在籍

1974年~2008年トヨタ自動車株式会社在籍      

        ・主に海外生産畑を担当、長く海外生活を送る

2008年~2016年  曙ブレーキ工業在籍

        ・研修インストラクターとして人材育成に活躍

2016年~     自動車遊びに専念

        ・(小型高性能車大好きフリーク)

趣味          

   読書、音楽鑑賞、自動車遊び、モノ作り

会社時代のキーワード 

 着眼大局・着手小局

<グッドウッド・リバイバル>

<はじめに>

グッドウッドといえば毎年初夏に開かれるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードが有名ですが、秋にはグッドウッド・リバイバルも開かれています。フェスティバル・オブ・スピードを見学しようと思うと、飛行機の手配とか入場券の購入とか前年末から当年始にはいろいろな手配を始めなくてはいけないのですが、生来の面倒くさがり屋の性格が災いし手配する気分になった時には「Sold Out!」結果として少し手配に余裕のあるグッドウッド・リバイバルに出かけることになりました。

グッドウッド・リバイバル訪問二日目、

正規日程、第一日の様子をレポートします。

<いよいよ正式日程、第一日>

ポーツマス近郊のB&B安宿を出発しグッドウッド・サーキットへ向かいました。安宿には駐車場はなく、周りの道路に路上駐車するのですが、前の晩は金曜日の夕方ということで宿の近くには駐車できず、巡り巡って一キロ半くらい離れたところにやっと駐車することができました。

当然、朝出発する時にはその一キロ半を歩いてからの乗車になります。地方道をたどって進んでいくと、案の定途中のチチェスターの街中から交通渋滞!「これはしまった!もっと早く出るんだった」と思っていると急にスムースに走り出しました。

直後から「片側一車線の交互通行」の道を片側二車線、つまりサーキットに向かう一方通行化、また、主な交差点には案内係が出て、優先的に誘導してくれていたのです。

駐車場はサーキットまわりの牧場地、駐車場入り口で渋滞することなく、スムースに走行して駐車することができました。このあたりの行政の対応が英国の「自動車文化」の奥深さを実感させてくれました。

昨日は「準備日」と言うことで駐車場所は自由でしたが、本日は駐車場入り口でチケットチェック。当日券の方は遠方の駐車場所へと案内されてしまうのですが、私は「優等チケット」を持っていたのでメインゲート近くに止めることができました。

最も、駐車場には「それらしい」車が沢山とまっており、それを見て回るのも楽しそうです。

<本日の狙い目>

本日は正式日程、第一日ということで、サーキットのメインスタンド側を中心に見て回ることにしました。下の図の右半分のパドックその他が集中した側です。(図太白矢印はエアフィールド滑走路の位置を示しています)

<エアフィールド>

サーキットの内側は飛行場と言おうかエアフィールドになっていて、クラシックカーならぬクラシック・プレーンのクラブの展示があります。上のサーキット図に太白矢印で示したのが滑走路の移置です。草地が滑走路、コンクリートとは違って風情ある景色です。短いほうがクラシック・プレーンに占有されていましたが、長い方はお金持ちがロンドンから通ってくるヘリコプターの直陸地点としてもっぱら使われていました。

<クラシック衣装着用>

*正門付近の雑踏。実はチケットの販売条件?に「50~60年代の衣装着用推奨」があり、かなりの人たちが「真面目に」古着を着て集って見えました。どうも当時の民間航空機会社のパイロットとエアホステスのユニフォームが「格好良い」みたいでした。両親のユニフォームを借りて来たのかしら?

<パドックの雰囲気>

*とんでもないモデルが「ヘロッ!」と何気に置いてあるのには感激でした。

*特別展示コーナーでは映画のBullittのスチーブ・マックイーンの人形とマスタングが飾られていました。ちょっと違和感!Porsche910は日本人の方のエントリーかも知れません。

<ザ・シケーン>

メインスタンド前の直線に入る前の、コース最終コーナーあたりには、臨時の観戦スタンドがあり、スタンドの目の前がシケーンになっています。うまく写真が撮れませんでしたが、シケーンのバリアに突っ込む車両もいて、皆さん目一杯、真剣に突っ込んできていました。見学したスタンドは正式日程の二日目と三日目はスポンサー借り切りとなっていて、一般客は入れてもらえません。レース後には頑張り過ぎた車がけん引されていきました。

<グランド・スタンド>

午後からはグランド・スタンドで観戦。目の前に有名なグッドウッドのコントロールタワーがあり、その横からコースインしていく姿が見られます。チェッカーフラッグのメイン・ポストではちょうどジャガーがチェッカーを受けた写真が撮れました。小さくて恐縮ですが探してみてください。このメイン・ポストはグッドウッドの名物として有名ですよね!

<気になった車>

いつものように筆者の独断と偏見による気になった車達です。

*Bucklerというモデルは正直初めて目にすることになりました。1947年から1962年まで約400台を生産したそうで、スペース・フレーム構造、いろいろなパワー・トレーンを使っていたとあります。思っていたより新しいのでびっくり!

*Lotus18Climax、スターリング・モスが重傷事故を起こしたモデル。F1・F2・Fジュニアに共通仕様できた名機!

*駐車場で見かけたLotus Elan。Elanクラブの人たちは外側の駐車場にブースを設けていたようです。

*車ではありませんが、レストア屋さんコーナーで見かけたポルシェ2リッターDOHCエンジン。第二回日本グランプリで伝説となった式場壮吉のポルシェ904にも使われたエンジンでギア駆動のバルブ構造がよくわかる展示でした。

<本日の締め>

次回は全4日見学中の三日目、正式日程二日目のレポートです。ポーツマス近郊の安宿の近くにはレストランがないのが気がかりですが、あまり歩かなくて済むように早めにサーキットを離れました。

                 <本稿完>

a white space

<飛行場>

飛行場と言おうか英語風にエアフィールドと言おうか、サーキットの内側は滑走路になっていて、自動車クラブならぬ飛行機クラブの人たちが詰めかけています。滑走路と言っても草地!実に「英国風」でした。

*スピットファイヤー戦闘機!博物館ではなく実際に稼働している期待を身近に見ることができました。

<退役軍人会?>

<当日のスジュジュール・ボード>

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