世界自動車博物館巡り 28 (ケイタ―ハム・ドリフト・エクスペリエンス)

自動車遊び 追求人  星埜 道夫

person in pursuit of the pleasure of the car

筆者紹介

星埜道夫

略歴

1948年7月生      横浜生まれ 本籍:東京都

0歳~5歳         東京都町田市在住

5歳~中2         埼玉県さいたま市在住

中3~高3        栃木県宇都宮高校在籍

1974年~2008年トヨタ自動車株式会社在籍      

        ・主に海外生産畑を担当、長く海外生活を送る

2008年~2016年  曙ブレーキ工業在籍

        ・研修インストラクターとして人材育成に活躍

2016年~     自動車遊びに専念

        ・(小型高性能車大好きフリーク)

趣味          

   読書、音楽鑑賞、自動車遊び、モノ作り

会社時代のキーワード 

 着眼大局・着手小局

ケイタ―ハム・ドリフト・エクスペリエンス

<はじめに>

Put your driving skills to the test in the sporty Caterham : スポーティなケイタ―ハムであなたの運転テクニックを試してください」と言う宣伝文句に惹かれ一日遊んできました。

<シルバーストーン・サーキット内駐車場特設会場>

ロンドンはヒースロー飛行場からレンタカーで一時間ちょっと、約70マイルのシルバーストーン・サーキットのメインゲート付近の駐車場に集合です。

F1英国グランプリが行われるシルバーストーンです。そのメインゲート近くの一般車向け駐車場がドリフト・エクスペリエンスの会場です。エクスペリエンスとは謳っていますが要はケイタ―ハム・セブンを使ったドリフト・スクールです。他にもロータス・エキシージとかフェラーリなどを使ったサーキット走行スクールなどもあるようです。勿論ケイタ―ハム・セブンを使ったサーキット走行もあるとのことでした。下の写真の右下航空写真の黄色のサークルが会場です。

エクスペリエンス会場近くにはHistoric Sports Car Clubのクラブハウスとか、ロータス・シルバーストーンとか、ポルシェセンターとかいろいろありました。それにしてもHSCCのクラブハウスの貫禄の凄いこと!当日朝も1950年代のベテラン・モデルを運転してクラブ員が参集していました。寒い中、パイロットジャケットとゴーグルでお年寄りが走ってくる!恰好いい!

<ドリフト・エクスペリエンス>

朝指定の時間の一時間くらい前に会場に到着、特に看板も無く、ウロウロしているとなんとなく近くに車が集まって来たので、「ここで正解」と理解し車を隅のほうに止めました。更に30分くらいして、ケイタ―ハムのユニフォームを着た集団が湧き出てきて、数台のケイタ―ハム・セブンと駐車場の真ん中にパイロンを設置始めました。

写真の空模様を見ていただいて想像がつくかもしれませんが、雨は降っていないものの、寒風が吹くすさぶコンディションでした。とにかく寒い!それにしても白人系の人たちは寒さに強い!

教習車>

教習車?はケイタ―ハム・セブン。1.8lくらいのフォードのエンジンあたりかと思いますが、エンジンルームはのぞかせてくれませんでした。セブンのセールス・プロモーションも兼ねているせいか、内装も豪華できれいに整備されていました。

現場のアシスタントの人に聞いたところ「ドリフトしやすい様にチューンしてある」との説明でした。多分リアサスを締め上げ、タイヤもグリップのあまり良くないものに変えたくらいでしょうか?

<教習>

準備が整うと、集合がかけられ、簡単にコースの説明とドリフトの原理の説明があって、模範走行。1速でスタートし、即2速にシフトアップし、あとは一ラップを2速のままで走れとの指示。指導教官の説明では「今日は雨が降っておらず君たちはラッキー!雨が降っているとそこら中でグリップが変化し安定したドリフトをさせるのが難しいんだよ!」とのことでした。

「ではこの順番で練習走行してください!」

走行開始前には、もう一度先生が簡単に説明してくれます!

当日のコースはスタート⇒右270度⇒左270度⇒右270度⇒左270度⇒右180度⇒直進⇒右回り360度⇒直進⇒右300度⇒左300度⇒直進⇒右300度⇒直進⇒左720度⇒直進⇒スローダウン。うまくやると直進以外はほとんどドリフトさせた状態で回ることが出来る設定でした。

<練習風景>

午前中3本、午後2日本の練習。走行は生徒一人のみ乗車、走行前後に先生が車外から追加指導をしてくれる方式。途中、英国らしくテーの時間と、ライ・ブレッド・サンドイッチの昼食がサービスされました。寒いのでテーはうれしかったですが、サンドイッチは喉を通りませんでした。暖かいシチューでも出してくれればいいのに!

ホィール・ベースが短いせいか、またはバネが固いせいか荷重の移動が体では感じにくく困りましたが、旋回中の体重を支える工夫をしたところ簡単に振り回すことが出来るようになりました。それにしてもセブンの足元は狭い!

一日コースの最後には卒業テストが行われます。生徒は各一ラウンドまわり、先生が採点する。ドリフトしている割合が多いほど点数が高く、スピン・エンストはかなりの減点をもらう方式でした。

<お土産>

卒業テスト最優秀者にはツールセットの賞品、それ以外の人にはステッカーとマグカップをもらえました。飛行機に乗らなくてはならないのでツールセットもらえなくて幸いでした。クヤシー!

<雑感>

研修終了後解散。アストンマーチンだとか高性能車で帰って聞くカップルがいたり、研修中は他で遊んでいたらしい家族と待ち合わせている人がいたり、ケイタ―ハム・エクスペリエンスの参加者は「大人」の雰囲気を漂わせた人ばかりでした。英国でのモータースポーツの成熟度を勝手に感じてしまう一日でもありました。

<本稿完>

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