自動車遊び 追求人 星埜 道夫
person in pursuit of the pleasure of the car
ヘインズ国際自動車博物館 訪問記
<A6を一路西に>
昨日は閑散としたGoodWoodサーキットと館を見学、オフシーズン故何も行事はなかったものの、フェスティバル・オブ・スピードとリバイバルの雑誌記事を思い出し「ここがヒルクライムの!」と感動に浸ったわけですが、本日は宿泊先のサザンプトンを出発、A36を一路西に、ソルスベリーを超えA303を経由、イギリスの国道をレーダーを気にしながら一時間半ほどのドライブでHaynes International Motor Museumに到着。
<自動車の歴史>
自動車博物館らしく、入口近辺で自動車の歴史をおさらいしてました。
<ヘインズ国際自動車博物館>
DIYで欧州車を修理する人たちには簡易バイブル的なヘインズ修理書のヘインズの博物館だとのこと。大きく言えば二輪部門・自動車部門・昔のガレージ・赤のスポーツカー群の4テーマに沿い展示されています。
<貴族の為だった自動車>
だんだんに庶民に近づいていく自動車>
<スポーツカーも身近に>
<「お金持ちの二台目」コンセプトで成功したミニ>
セダンもだんだんに大衆化>
<二輪車コーナー>
英国工業最盛期の二輪を沢山展示、ビンセントとかアリエル・スクエアフォーとか超高級車からBSAバンタムだとか嬉しい二輪の展示も豊富でした。
<モータースポーツも良き時代マーク・ウエバーの特別展示>
<戦前のガレージ(修理屋)>
刑事フォイルを思い出す!
<赤のスポーツカー群>
<赤のスポーツカー群のバッジを集めてみました>
どれだけご存知でしょうか?
<Fordサンダーバードの電動ルーフ格納>
最近の電動格納ルーフと言えば、知恵の輪のごとき機構で楽しませてくれますが、このサンダーバードにはびっくり!恐竜ボデーの巨大トランクがそのままルーフ格納場所に!「知恵の輪のチ」の字も無い!あきれた!
<博物館ガレージ>
「厚かましい東洋人」に化けて、事務所に入り込み「バックヤードを見せていただけないでしょうか?」と頼んだところ、しばしの電話のやり取りの後「OKでも写真はだめよ」と許可を頂き、ガレージのチーフの方に案内頂きました。基本的には博物館展示車両のメンテナンスを主体としているけれど、外部顧客の車のレストアも引き受けtレイルとのこと。
大きく分けると分解・組立ショップ、機械ショップ、板金ショップ、塗装ショップに分けられ、イギリスの職人の仕事場らしく適当に散らばっていてとても楽しそうな雰囲気でした。
*展示車両は10年から15年で燃料に侵されオーバーホールが必須とのこと。
*お台場のブーメランの職人さんはアルミのパネル製作には火(溶接)を使わず手叩きとイングリッシュ・ロールだけで伸びも縮も作業していましたが、ヘインズ・ガレージではパネルの縮めには溶接炎も使っていました。昔、イソ・リボルタ・グリフォのショーカーが塗装が間に合わずにアルミ地金のまま出品された写真がありましたが、パネルを縮めるための溶接炎の跡が妙な迫力を出していたのを思い出しました。
<ヘインズ博物館を後にさらに西に>
ヘインズ博物館の後、ブリストルのEuroCarbでウエーバー・キャブの部品を購入、更に西に向かってSJ SportsCarsでエランの部品を購入、長い一日を終わり、安宿に落ち着いた次第です。