第1回日本GPでは、ツーリングカー部門で圧勝したトヨタだったが、スポーツカーを持たないため、翌年は日産とプリンスに名を成さしめてしまった。このような雰囲気の中、スパルタンなレース目的ではなく、日常で快適に使える居住性を持った高性能なグランド・ツーリングカーで、輸出条件をも満たすという構想が固まった。
2000GTは、トヨタが1964年にヤマハの協力のもと、高性能車の開発を始め、完成させた。最高時速は220キロで、3つの世界記録と13の国際記録を樹立する一方、内装には木目を使うなど、豪華に仕立てられていた。オープンカーに改造された車が映画「007は二度死ぬ」に登場した。フォグランプが大きいのが前期型の特徴。