前田氏の家業は、明治26年(1893年)より操業の三代目。煉瓦の生産と販売、セメント陶菅販売、木材業、土木建築請負事業。その後、ブロック製造販売や住宅設備やガソリンスタンドを扱うなど仕事は多方面に渡る。故に、専門の商用車や雇用する従業員の社用車など、多くの自動車が必要となり、自然と多種類の商用車が倉庫に保管されていきました。前田氏が本格的に自動車を集めようと決めたのが、昭和43年頃(1967年)。その頃には多くの自動車やトラックなどが会社の倉庫に山積みにされていました。私設博物館の設立を決意した前田氏は怒涛の勢いで全国から自動車を集め始めました。たくさんの支援者の方々の協力により1978年(昭和53年)11月2日富山県小矢部市の元ブロック工場の跡地に、日本で最初の自動車博物館を開館する事が出来ました。